※読売新聞

 16日に初めて実施された大学入学共通テストの「地理B」で、天橋立(京都府宮津市)や丹後ちりめんに関する出題があった。試験直前に放送されたNHK番組「ブラタモリ」でも天橋立が取り上げられたことから、SNS上では受験生らから「テストに役立った」と感謝の声が飛び交った。コロナ禍で沈滞ムードが続く中、地元の商工関係者らは「丹後の認知度が高まった」と歓迎している。

 京都市の高校生が宮津市の地域調査をした設定で、4か所から撮影した天橋立の写真のうち、北側から撮影された写真を選ぶ設問が登場。京丹後市と与謝野町の地場産業でもある丹後ちりめんの特徴などを尋ねる設問もあった。

 宮津商工会議所の今井一雄会頭は入試とテレビ番組で丹後が続けて取り上げられたことに「久しぶりに明るい話題。世界遺産を目指しているだけに、ありがたい出題だった」とほほ笑んだ。

 コロナ禍による地域経済への影響は深刻だ。天橋立観光協会によると、年始に観光施設を訪れる人出も前年の2〜3割に落ち込んだ。丹後ちりめんの製造業者らでつくる丹後織物工業組合でも、2020年の生産量は前年比で約4割減ったという。

 今井英之理事長は「不安な日々が続く中、今回の話題はとても励みになった。ご先祖様から継承した仕事への誇りを再認識した」と話した。

2021/01/25 07:18
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20210125-OYT1T50046/

■参考ソース
https://ameblo.jp/crossfieldbio/entry-12650759815.html
https://stat.ameba.jp/user_images/20210110/08/crossfieldbio/67/68/j/o0540040514879489712.jpg
https://stat.ameba.jp/user_images/20210117/08/crossfieldbio/51/28/j/o0712105614882755322.jpg