https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN260R00W1A120C2000000
ブラジル型のコロナ変異種、米で感染初確認

【シリコンバレー=佐藤浩実】米中西部ミネソタ州の保健当局は25日、ブラジルを起源とする新型コロナウイルス変異種の感染者を確認したと発表した。ブラジル型の変異種への感染例が見つかるのは米国で初めて。感染力が高いとみられ、警戒が強まっている。

感染者はブラジルへの渡航歴があり、ミネソタに戻った1月第1週にコロナの症状が出た。9日に検体を採取して調べたところ「P1」と呼ぶブラジル由来の変異種への感染が判明し、隔離措置を取ったという。州当局によれば、この変異種は「感染力が高いと考えられるが、重症化しやすいかは定かではない」という。

米国では2020年12月末以降、英国型の変異種への感染者がカリフォルニアやフロリダなど複数の州で見つかっている。全米の感染者数の増加が緩やかになった直近ではカリフォルニアなどがコロナ規制を緩和したものの、変異種への対策が新たな課題になりそうだ。

2021年1月26日 9:34 (2021年1月26日 9:37更新)
日経新聞