イタリア首相府は25日、コンテ首相が26日に閣議を開き辞意を表明すると発表した。連立与党に加わっていた少数政党「イタリア・ビバ」の政権離脱を受けた暫定的な辞意とみられ、マッタレッラ大統領との会談後、改めて各政党と協議し第3次コンテ内閣の樹立を模索する方針。

連立を組む政治組織「五つ星運動」や中道左派「民主党」のほか、混合会派の議員などがコンテ氏を支持しているが、安定的な政権運営のため新たな連立協議が必要と判断したもようだ。

コンテ氏は今月中旬、上下両院でそれぞれ内閣を信任するかどうかを問う投票を実施し、いずれも賛成が反対を上回り可決された。

イタリアでは2018年6月に五つ星と右派「同盟」によるポピュリズム(大衆迎合)連立政権が発足し、政党に属さない法学者だったコンテ氏が担ぎ出され首相に就任。政権瓦解を経て19年9月、五つ星と民主党の連立合意に基づく第2次コンテ内閣が発足した。(共同)

2021.1.26 07:18 産経新聞
https://www.sankei.com/world/news/210126/wor2101260008-n1.html