※ソース内に動画あります

真っ黒な服で洋食店に入ろうとするこの男。

この44分後、大盛りカツカレーを食い逃げして店をあとにするが、いったいどんな行動をとったのか。

FNNが独自に入手した防犯カメラの映像。
食事を終えて飲食店を出ていく1人の男が映っている。ところが...。

店内からの声「あいつ逃げたよ」

カメラがとらえたのは、食い逃げの瞬間だった。

被害にあったのは、緊急事態宣言下で時短営業を続ける東京・杉並区の洋食店「アオヤギ」。

店の前に全身黒ずくめの男が現れたのは、1月25日午後2時ごろ。

すぐに入店はせず様子をうかがい、移動して何かを見ていた。

それは、店頭に飾られたメニューだった。

食べるものが決まったのか、店内に入っていくと真ん中辺りの席に座ったという。

出入り口の様子が見渡せる場所だ。

そしてメニューを見たあと、店員にこう話しかけたという。

食い逃げをした男「カツカレーは大盛りにするといくらですか?」

男が注文したのはカツカレーの大盛り。

山盛りのご飯にトンカツを乗せたボリューム満点の人気メニューで、値段は1,390円。

男は、それをペロリと平らげたという。

お腹を満たした男はコートを着ると、そのままレジに立つ店員の前を通り過ぎていったのだ。

防犯カメラには代金を払わずに、店を後にする食い逃げの瞬間が映し出されていた。

悪びれる様子もなく、ポケットに手を突っ込んでいる。

食い逃げに気づいた店員たちが慌てて外へ飛び出したが、すでに男の姿は見当たらなかったという。

被害にあった洋食店「アオヤギ」小菅有子取締役「背も高くて真っ黒の洋服だったので、見ればすぐわかるかなと思ったんですけど、見当たらなかったので」

店に残されたカツカレーの伝票には、店員によって「無銭飲食」と書かれていた。

男が店に来たのは午後2時、そして店を出たのは午後2時44分。

店内にいた44分間、男は怪しい様子を見せていた。

店員によると、男は目をキョロキョロとさせながら店内を見回し、落ち着きない様子でセルフサービスの水をよく飲んでいたという。

さらにカツカレーを注文する際には...。

被害にあった洋食店「アオヤギ」小菅有子取締役「注文をなされるときに、ちょっといろんなところに目を通したり、結構時間をかけて(注文)していたので、メニューを見ているときは初めての方なんだなというのもありましたし」

この洋食店は被害届は提出せず、男が代金を支払い謝罪すれば許すことも考えているという。

新型コロナの影響で、飲食店が打撃を受ける中で起きた食い逃げ。

被害にあった洋食店でも売り上げが7割ほども減少していた。

店は食い逃げをした男にこう呼びかけている。

被害にあった洋食店「アオヤギ」小菅有子取締役「飲食店はみんな大変で、うちだけで止めてほしいというのはありますね。ちょっと少しは考えて反省してほしいかなとは思いますね」

2021年1月28日 木曜 午後8:49
https://www.fnn.jp/articles/-/137197