「まるで上納金のよう」 旭医大学長へのアドバイス料6920万円 あきれる学内関係者
1/30(土) 16:31配信 北海道新聞
https://news.yahoo.co.jp/articles/ba5461ad0d92281027b59aceb064b76379a4f2ed

 旭川医科大学の吉田晃敏学長が、滝川市立病院から約14年間にわたり、アドバイス料として総額6920万円を受け取っていたことが29日分かり、学内関係者からは「まるで、医大とのつながりを保つための『上納金』のようだ」などと疑問の声が上がった。吉田学長は一昨年に教授2人を、医療機関や製薬会社から不正に多額の報酬を受けたとして、相次いで懲戒処分にしており、「いさめる立場の人が長年、同じようなことを続けていたとは」とあきれる声も漏れた。

 同大の顧問弁護士によると、吉田学長と滝川市立病院との「医療情報アドバイザー」の契約は、大学に兼業の届け出が提出されており「兼業規定には違反しない」という。ただ、滝川市立病院によると、月40万円、14年間で計約7千万円という多額の報酬に対し、吉田学長が同病院を訪問したのは3回のみ。同病院の関係者が吉田学長を訪問するのも年1回程度だった。

 ある職員は「アドバイス料であれば、病院から相談を受けた時にその都度、受け取ればいい。何も対応していない月もある中で、毎月報酬を得るのは不自然だ」といぶかしむ。契約は今年1月に吉田学長側から打ち切っているが、滝川市立病院が、14年間にわたり報酬を払い続けていたことに「契約を解除したら何か仕返しをされると恐れたのでは」と指摘した。