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彼が3歳くらいの頃同じ様に家の前で雪だるまを作っていたら
向かいに住んでいる裕福な家の親が出てきて「薄汚い貧乏人が人の家の前をウロウロするな」と追い払われたのさ

泣きながら家へ帰る様を親の後ろでゲラゲラ嗤いながら見ていた裕福な家の子供達が、彼が置いていった作りかけの雪玉を楽しげに転がし始め…

貧乏人の子が翌朝家をでると、6フィート程もある雪だるまが、彼の持っている一番上等な手袋とマフラーより尚小綺麗なものを身につけて、向かいの家の前に佇んでいたんだ
彼はその朝、すっかり立派になった「ぼくの雪だるま」を見て、もう一度泣いたんだよ