【カイロ=蜘手美鶴】戒律を厳格に守るイスラエルのユダヤ教超正統派の間で新型コロナウイルスの感染が広がっている。大家族で暮らす生活様式に加え、集会開催など規制違反が多いためで、外出制限が課されるロックダウン(都市封鎖)の抗議デモも発生。コロナ封じ込めは「(世界最速ペースの)ワクチン接種が早いか、感染拡大が早いかの勝負」(専門家)になっている。

超正統派は多くが同じ地区で暮らし、小さなアパートに大勢で暮らす傾向にある。またロックダウン中も学校を開き、礼拝所での集会や数百人規模の結婚式を開くなど規制違反が横行。地元紙によると、超正統派はイスラエル人口の約10%だが、感染者の三分の一以上を占めるという。

集住のため外出が制限されるロックダウンには「耐えられない」との声も強く、AFP通信によると、イスラエルでは二十四日と二十六日、エルサレムや商都テルアビブ近郊の複数の地区でデモが起きた。学校の閉鎖を求める警官隊と衝突したほか、一部のデモ参加者がバスへの放火や道路を封鎖するなどして過激化。規制違反をパトロールする警察官も襲われ、計約三十人が逮捕された。


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