朝日新聞デジタル2021年2月4日 13時09分
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 横浜駅西口近くの商業施設「横浜ビブレ」前の広場が、1月29日から当面の間、夜間立ち入り禁止になった。新型コロナウイルスの感染拡大で起きた、夜の街のある変化が原因だ。

 1月29日午後9時前、横浜ビブレ前の広場が黄色いプラスチック製チェーンで囲われた。チェーンには「夜間立入禁止」と書かれた札がついている。そばでは若い男性が、「なぜ入れないんだ」と巡回中の警察官に興奮して詰め寄った。

 広場は横浜ビブレを運営する株式会社「OPA」が管理し、ベンチも置かれている。本来は誰でも自由に通行できる場所だ。だが同社は神奈川県警戸部署と相談して29日以降、毎日午後9時ごろから翌日午前6時ごろまで、立ち入り禁止にすることにした。

 昨年秋ごろから、広場で酒を飲む人が増えてきたためだ。近くの小売店の男性店員(42)によると、居酒屋の時短営業で行き場を失った人たちが近くで酒を買い、広場で飲酒するようになった。複数グループで、週末には30人以上になるという。

 署によると、広場周辺では昨年11月から今年1月15日までの夜間、恐喝やケンカ、騒音などの通報が38件あり、1月には若者同士の恐喝事案も2件あった。署幹部は「路上飲酒絡みのトラブルが増えている。本来は、緊急事態宣言などで人出やトラブルは減っているはずなのに」と話す。

 当面は金曜日と土曜日、署員が近くに赤色灯を回したパトカーを止め、周囲を巡回する方針だという。

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