昨年11月にアルコール検知器大手・東海電子のグループ会社として設立されたネクストリンク(東京都品川区)は、薬物スクリーニング検査事業を展開する。「ガーゼで首元を拭き取って送るだけ」という画期的なサービスで、運送事業者へ浸透を図る。

「これまでの薬物検査は、尿検査が主流だった」と語る中村訓秀社長。「不正がしやすい上、ドライバーも抵抗感があると聞く」と指摘。その点、同社が手掛けるサービスであれば「検査を受ける側が拒否する理由も少なく、担当者の目の前で行うことができるので、簡単に不正もできない」とメリットを挙げる。

 検査料金は1人6000円(税別)で、これに送料と専用封筒代がプラスされる。「大麻」が対象外ではあるが「15成分が検知可能」という。

 検査精度の高さにも自信を見せる。「薬物常習者が多いと言われるタイで利用されており、月間4万人の検査をしている。タイでは薬物を使用しても逮捕されないことが多いため、検査で反応が出た人と面談すると必ず自白するが、誤反応があったことはない」。

 最大の特徴は「1か月前までの薬物摂取を検知できる」こと。「尿検査では3―4日前までしか検知できず、検査前の一定期間、薬物摂取を我慢すればすり抜けられる」とし、同サービスが「ごまかしが利かない」ことをアピールする。

 中村社長は、「当社では、薬物摂取者を捕まえたり、排除したりするためにサービスを提供するわけではない」と強調。「検査をするだけでは東海電子グループのポリシーに反する。排除したら、そのドライバーは別の会社へ行くだけ。そうならないよう、事業者と患者を支援する体制をしっかり整えている」。検査を行うことでの抑止効果を狙うとともに、反応が出た従業員に対しては「薬物依存症という病気を治すきっかけにしてほしい」というのが基本的な姿勢だ。

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2021年2月4日