宮城県は5日、新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開き、仙台市全域の酒類提供店への時短営業要請を期限の7日で終了し、解除する方針を決めた。

 県内の1月の新規感染者(発表ベース)は第1週〜第4週が1日平均45・6人だったが、第5週以降は21・1人、2月1〜4日は9・0人に急減した。確保した病床に占める入院患者の割合は一時8割近くに達したが、4日現在で32・1%まで下がった。

 酒類提供店に由来する集団感染が抑えられている上、政府の緊急事態宣言で首都圏など感染拡大地域との往来が減っており、時短要請の解除が適当と判断した。客足の鈍化で疲弊する地域経済にも配慮した。

 医療関係者には、時短要請を継続して感染を抑え込むべきだとの意見も根強い。感染状況が悪化した場合、県が再び時短要請に踏み切る可能性もある。

河北新報 2021年02月05日 16:04
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