2021.02.06 15:00

author 岡本玄介

https://assets.media-platform.com/gizmodo/dist/images/2021/02/05/21020_apple-w960.jpg
Image: United States Patent and Trademark Office


無線充電の時代が来ていますが…。
しばらく使い込んでいると根元のゴムにシワが寄り、そこから裂けて破れるLightningケーブル。これはゴム製のチューブに負荷がかかってしまうためで、多くの人がテープで補強したり、安いサードパーティー製品に買い替えているんじゃないかなと思います。
そうした問題を踏まえて、Apple(アップル)が根元に近い部分のゴムを厚くする特許を申請していたことが、appleinsiderとSLASH GEARによって伝えられています。




Appleは解決策を模索していた

この特許は「CABLE WITH VARIABLE STIFFNESS」、つまり可変剛性を持つケーブルと呼ばれており、チューブの太さを変えることなく、内側の厚みを段階的に変える内容となっています。
申請は2019年8月2日に出願され、つい最近である2021年2月4日に承認されています。その説明と画像によりますと、1本のチューブには剛性を高めるために厚みの違う3段階の部位を持つ、という趣旨が記載されています、図を見ると112にあたるLightning端子付近は厚みで剛性が高くなり、111は通常の薄くて柔らかいケーブルに、そして113の領域は強さも柔軟性もその中間になるよう考案されているのが分かります。



部位により混合材料の比率を変える

素材は剛性ポリマーと軟質ポリマーとを含む混合材料で作られますが、剛性の高さに応じて混ぜる比率を変えるとのこと。この技術を使ってケーブルを作ると、彼らのいう「不要なひずみ」が発生しづらくなり、機能が損なわれなくなるという理屈になっています。
大手テック企業は常に特許申請を出しているので、実際にこの特許が採用されるかは分かりません。けれどもメーカーであるAppleが、ケーブル破損問題を認識し、改善しようとしているのはユーザーに朗報かなと思います。
ちなみに筆者のLightningケーブルは、端子を支える白プラスチックに亀裂が入っています。Appleさんはこの問題も解決していただきたいなと思うのですが…?

Source: United States Patent and Trademark Office, appleinsider via SLASH GEAR

https://www.gizmodo.jp/2021/02/229231.html