◆ 自転車あおり、埼玉・桶川の33歳を追送検へ 千葉でも妨害運転容疑

 埼玉県桶川市内で自転車に乗り、車に対してあおり運転をしたとして、道路交通法違反(妨害運転)容疑で逮捕、起訴された同市の無職、成島明彦被告(33)が、千葉県内でも同様のあおり運転をした疑いがあることが判明した。埼玉県警上尾署は9日にも同容疑で追送検する。捜査関係者への取材で判明した。重大事故に結びつく危険性があり、県警はマナー順守を呼びかけている。

 捜査関係者によると、成島被告は2020年9月27日夕、千葉県流山市内の市道を自転車で走行中、40代男性が運転する車の前に3回にわたって飛び出すなどし、交通の危険を生じさせた疑いが持たれている。ドライブレコーダーの映像の解析などから関与が浮上した。成島被告は関与を認め「全ての車が自分に圧力をかけるため腹が立ち、嫌がらせでやった」などと説明しているという。

 20年6月施行の改正道路交通法は、あおり運転を「妨害運転罪」として新たに規定。軽車両である自転車も対象になっており、成島被告は同10月、全国で初めて自転車によるあおり運転容疑で逮捕された。

 自転車でも、危険な運転が重大な事故に結びつく可能性がある。県警交通総務課によると、事故の責任がより重いとされる「第1当事者」が自転車だった事例を見ると、最近では19年に歩行者が死亡した事故が1件あり、18年には原付きバイクの運転者が死亡した事故が1件あった。

 また、自転車が関係する死亡事故では、自転車側が交通ルールを守っていないケースが目立つという。20年中に発生した同様の死亡事故のうち、8割で自転車側に何らかの違反があった。担当者は「自転車も交通ルールを守ってほしい」と呼びかけている。

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