厚生労働省は9日、渡航歴がない20〜50代の男性11人から、英国で流行する変異した新型コロナウイルスが検出されたと発表した。全員が同一施設を利用した職場関係者で、厚労省は施設内で発生したクラスター(感染者集団)とみている。


11人のうち6人は栃木、茨城、福島、長野、新潟、群馬が居住地。厚労省によると、空港検疫を除き、この6県に居住する人からの変異ウイルス検出は初めて。

 いずれも不特定多数との接触はなく、厚労省は個人の特定につながるとして、施設の所在地や11人の関係性などを明らかにしていない。国立感染症研究所が各地から送られてくる陽性者の検体を調べる中で、クラスターが判明したという。
 厚労省によると、この他に神奈川県の男女から、南アフリカで流行する変異ウイルスが検出された。2人は既に公表された患者の濃厚接触者。国内の変異ウイルス感染者は計105人になった。

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