こちら、温泉卵なんですけれども凄く美味しそうですよね。上山温泉の旅館で作っているんですが、今、県内外からの温泉卵を買い求める人が増えているんです。その理由を探ってきました。

上山温泉街にある旅館伊勢屋。入り口をあけると、たくさんの温泉卵がずらり。一人帰ればまた一人とお客さんがやってきます。この温泉卵、何がそんなに美味しいのでしょうか。

(客)
「とろみですね、味が濃くておいしい」

伊勢屋では県内産の卵にこだわり、地元の源泉を使って温泉卵を作っています。普通は15分ほどでできるのですが。

(伊勢屋・五十嵐真吾さん)
「上山の源泉だと62℃だが、その温度だと少し低いので3時間程じっくり時間をかけて作っている。黄身がトロっとした感じに仕上がる」

1日300個売れるというこの卵、休日には午前中に売り切れてしまう日もあるそうです。

(記者)
「濃厚、凄くトロっとしていて口の中に黄身の甘味がずっと残る。なんでこんなに売れるのか」

その理由の一つは「SNSでのPR」。伊勢屋では毎日、おススメの食べ方などをツイートしていて、それを見た人が県の内外から続々と買い求めていくそうです。さらに…。

(客)
「(近くの)文具屋に行ったら満員で入れず、近くを散策してくると言ったらこのカードをもらって。地元なんだけど再発見」

最近近くにオープンした超人気の文具店が「手作りの周辺マップ」を手渡していました。そこには「温泉卵最高」という文字が。地域の店と店が手を携えて「客を呼び込む形」が生れていたのです。

(伊勢屋・嵐田真吾さん)
「宿泊客も激減している状況なので、温泉卵を買いに来てくれる人への感謝しかない。お互い協力しあって街を盛り上げて、上山を盛り上げていきたい」

大人気の温泉卵の味の濃さには、上山の温泉街の「人情の味」も含まれていました。

https://news.yahoo.co.jp/articles/59fd8a1059d6f2d85c648fc8529cfcc8eccd395c
2/11(木) 19:05配信
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