自民党の世耕弘成参院幹事長は12日の記者会見で、東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長の辞任に関して「新会長が国際的な人脈をいきなりつくり上げるのは難しく、引き続き森氏に何らかの形で力を借りるしかない」と述べた。

 世耕氏は、新型コロナウイルス禍の中で海外から選手団を派遣してもらう調整が必要だと指摘し、「各国のスポーツ界のトップリーダーと太いパイプを持つのは森氏以外にいない」と強調。組織委会長の立場で、新国立競技場の整備計画変更やマラソンなどの開催地変更といった難題解決に手腕を発揮してきたとして、「東京大会推進という意味で、森氏を超える人はなかなかいない」と辞任を惜しんだ。

 これまでも世耕氏は、女性蔑視発言で批判を集める森氏について「余人をもって代え難い」などと語り、会長続投を支持する考えを示していた。(山口哲人)

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