JR東日本系のジェイアールバス東北(仙台市)は14日、福島沖で発生した地震の影響による東北新幹線の運休に伴い、仙台市内と首都圏を結ぶ高速バスで臨時便を運行すると発表した。午後3時に仙台を出発する便を新たに設け、通常便も台数を増やして輸送力を強化する。ジェイアールバス東北は15日も臨時便を設定する予定だという。

JR東日本によると、東北新幹線は複数箇所で架線を支える電柱が傾くなどしており、14〜15日は那須塩原―盛岡駅間の上下線で終日運転を見合わせる。

空の便も新幹線の運休に対応する。日本航空(JAL)は14日、東北と東京や大阪などを結ぶ便で、臨時便の運航や機材の大型化を実施すると発表した。13日に発生した福島県沖を震源とする地震の影響で新幹線輸送などに影響が出ているため、交通の便を確保する。

臨時便として14日の羽田―青森便を1往復分追加で運航する。また、同日の伊丹―仙台、仙台―新千歳、伊丹―花巻の機材を一部大型化し、1便当たり19席増やす。15日も羽田―青森で臨時便を2往復飛ばすほか、1往復2便で大型化する。羽田―三沢でも1往復分大型化し70席追加する。

JALの広報担当者は「今後も需要動向に応じて臨時便の設定や大型化を実施する」と、追加の対応をする考えを示した。

日本経済新聞 2021年2月14日 13:15
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODZ140ZL0U1A210C2000000/