コロナ禍で苦境に立たされているのが駅弁業界だ。前回の緊急事態宣言以降、人の移動が大幅に減ったことで、ターミナル駅を中心に売り上げの落ち込みが深刻となった。2度目の宣言が延長されるなか、逆境をはね返す打開策も生まれ、成功例も相次いでいる。

 「シウマイ弁当」で知られる「崎陽軒」(横浜市)ではコロナ禍以前、1日平均約4万2000個の弁当が売れていたが、「前回の緊急事態宣言を受け、昨年4〜5月ごろには売り上げが約7割程度落ち込んだ」と担当者。新幹線が停車する東京駅や新横浜駅などが稼ぎ頭だったが、「外出自粛の影響でターミナル駅の販売が振るわなかった」という。

 コロナ禍でも人気なのが郊外型店舗だ。昨年9月以降、路面店を複数開店。「人との接触が少ない車移動で購入できることから好調だ」と担当者。全国から注文できる冷凍食品の販売、3000円以上購入で無料の宅配サービス(一部地域)も始め、売り上げは前年の約7割程度まで回復してきた。今月24日までツイッターで好きなおかずの投稿を募り、3月に「願いがかなったお弁当」を発売予定だ。

 タコつぼ風の陶器にマダコやアナゴ、季節の野菜を盛り込んだ「ひっぱりだこ飯」が人気の淡路屋(神戸市)も苦境に立たされていた。広報担当者は「昨年4〜5月ごろは売り上げが最大で9割減となった。緊急事態宣言の解除や『Go To』事業の影響で、11月には売り上げが6割程度まで回復したが、今回の緊急事態宣言で前年の8割減と厳しい状況が続いている」と明かす。

 同社の打開策は、「ひっぱりだこ飯」の容器にかぶせる蓋(税込み440円)の販売だ。「最初に販売した1000枚は瞬く間に売り切れ、追加の1000枚も売り切れ間近」と好感触のようだ。

 JR東京駅構内の商業施設「グランスタ東京」を運営する鉄道会館の広報担当者は、「前回の緊急事態宣言以来、来客数と売り上げが大幅に落ち込んだ。東京駅などは『人が多く集まる』という印象があり、人手の回復も遅い」という。

 同社はグランスタ東京で扱う商品を新幹線で輸送し、各地域で販売イベントを行っている。昨年12月のJR盛岡駅でのイベントでは、3日間で約1250人が集まり、「当初想定の150%を売り上げ、出店した催事売り場の最高売り上げ記録を更新した」と前出の担当者。今月6〜7日にはJR新潟駅で実施、今後も仙台駅など東北エリアを中心に複数回の実施を検討しているという。

 苦境は続くが、顧客と新たな接点をつくり、実績を残す事例が復活の足がかりとなりそうだ。

https://news.yahoo.co.jp/articles/2a8de4b0a03f0671459f444c3465fbfcc40b4aae
2/15(月) 16:56配信


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https://www.youtube.com/watch?v=H21k0GFAF20
崎陽軒のシウマイの唄
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