全国の新型コロナウイルス感染者数が累計40万人を突破する中、鳥取県は累計感染者207人(2月14日現在)と全国最少に押さえ込んでいる。

 厚生労働省が発表した同月12日現在の指標によると、人口10万人当たりの新規感染者数は0・36人で、緊急事態宣言発令中の東京23・40人、大阪11・99人などと比べてこちらも際立って低い数値だ。国の基準で「ステージ1(散発的発生)」相当にとどまっている鳥取県。背景には、積極的なPCR検査実施や感染者全員の入院など国が示す対処方針よりも踏み込んだ「鳥取スタイル」の徹底がある。

 積極PCR検査

 1月31日、発熱などの症状を訴えていた鳥取大学の男子学生の新型コロナウイルス感染が確認された。連絡を受けた鳥取市保健所は即座に積極的疫学調査を開始。担当の保健師などを決め、行動歴の聞き取りと入院の手続きに入った。保健師は、検査結果を本人に伝え、ここ数日の行動歴や、海外渡航・県外への移動の有無を聞き取る。「どこで誰と会ったかを聞き、濃厚接触者や接触者を割り出す。これは感染拡大を防ぐため。移動の有無など感染源の特定はそのあと」。同保健所保健医療課の大塚月子課長は発生時の対応を説明した。

 調査で重視されるのが濃厚接触者だ。1メートル程度の距離でマスクなしに15分程度の接触−が定義とされ、それに当てはまる人がいた場合、保健所は感染の可能性があるとしてPCR検査の受検を求める。ここまでは、どこの都道府県もやるが、鳥取県はもう一歩踏み込む。「濃厚」の基準にあてはまらなくても、接触があった人を割り出し、PCR検査を勧めるのだ。

 広めに網、スピード重視

 男子学生のケースでは、翌2月1日に「濃厚」1人を含む5人の接触者のうち3人が陽性と判明した。男子学生に行ったのと同様の検査を3人に行い、さらに次の陽性者、その次の陽性者と徹底的に調査を実施。8日までに計255人にPCR検査を行った。この中には、感染者と同じ教室で試験を受けただけの接触度が薄い学生もいる。

 この事例では14日現在で計6人の感染が判明。このうち2人は無症状で、他県では宿泊療養施設や自宅での療養で済ませられるケースだったが、県では無症状でも入院を勧めており全員が入院した。

 県の対応の特長について平井伸治知事は「広めに網をかける。それとスピード。鳥取県はその日のうちにPCR検査をやり、その日のうちに結果がわかる」と自信をみせる。こうした取り組みは1日の感染者発生数が100人を超え、濃厚接触者を割り出して検査して、結果判明までに数日間かかることがある都会では難しい。きめ細かな対応ができるのは「小さな県」の有利さだ。

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2021年2月17日 8時1分

産経新聞
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