札幌といえば、北海道最大の都市であり、ビジネスでも旅行でも人気の街。北海道大学もあり、
学生も多く暮らしています。ところが、実は札幌の中心街には家賃1万円台のワンルーム
マンションやアパートがゴロゴロしています。これは一体どういうことなのでしょう?

北海道の中でも人口が集中する札幌は、道内はもちろん、本州などからも人口が流入しています。
ビジネスの拠点であり、観光地としても人気、しかも歓楽街もある。だから、誰でも不動産を
所有すれば儲かるはずだ、と考えるわけです。物件が売れれば、建設業者はどんどんマンションや
アパートを建てます。

その結果、投資物件の供給が極端に過剰になり、家賃を1万円台にしても入居者が決まらない
ワンルームが溢れました。家賃が1万円台でも入居者が決まらないわけですから、敷金・礼金
といった初期費用も極端に安くなっています。一カ月の家賃はホテルに一泊するのとそう変わり
ません。物件によっては、3泊4日で札幌へ旅行するなら、ワンルームマンションを借りたほうが
安い、なんてこともあるかもしれません。

もはやこうなってしまうと、利益が出ないからといって売ろうにも売れないという状況です。
投資としては完全に失敗といえるでしょう。