日本製鉄は茨城県鹿嶋市の製鉄所で、基幹設備である高炉1基を休止する方針を固めた。広島県などでも高炉3基の休止を決めており、国内の生産能力は現状から約2割減る。足元では自動車向けの需要が増えているものの国内能力にはなお過剰感がある。政府の脱炭素政策で二酸化炭素(CO2)を大量に排出する高炉の操業がコスト要因にもなっており設備削減に踏み切る。

高炉は鉄鉱石を高温で溶かし、様々な鋼材の原料を生産する製鉄所の中心...(以下有料版で、残り910文字)

日本経済新聞 2021年2月18日 18:00 (2021年2月19日 5:12更新)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODZ1834N0Y1A210C2000000/