新型コロナウイルスのワクチン接種について、政府の調整を担う河野太郎行政改革相は19日の記者会見で、4月から始める予定の高齢者向けを、当初は試行的に行う方針を示した。優先接種される医療従事者の人数が想定を上回り、ワクチンの確保の見通しもはっきりしないためだ。

 河野氏は会見で、医療従事者向けとして、3月1日の週と8日の週に、各都道府県に計19万5千瓶を送る計画を発表した。同じ数を3月下旬から再び配る。特殊な注射器を使って1瓶で6回の接種を行い、1人2回接種すると想定すれば、約117万人分になる。

 また、欧州連合(EU)から輸入するワクチンについては、第2便が今月21日に約22万6千人分届くと発表。第1便を合わせると、42万人分程度を確保したことになる。ただ、第3便については、「現時点でどれぐらい来るか分からない」とした。

 一方、優先的に接種する医療従…(以下有料版で,残り400文字)

朝日新聞2021年2月19日 20時20分
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