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野党「幕引き許さず」 総務省接待で政権批判

野党は22日、菅義偉首相の長男が勤める放送事業会社による接待問題を巡る総務省の調査報告に関し「組織ぐるみで接待供応を受けていたことが明らかになった」(立憲民主党の江田憲司代表代行)と一斉に批判した。総務省幹部の処分により「幕引きは許されない」(立民国対幹部)として、首相への追及を強める構えだ。

江田氏は、総務審議官だった山田真貴子内閣広報官ら計13人の総務省職員が会社側から接待を受けていたことを踏まえ「相手は首相の息子。みんなで渡れば怖くない。みんなで偉くなれると官僚側は考えたのではないか」と取材に指摘した。

福山哲郎幹事長は「放送行政に携わる者への意図的な接待攻勢だったとしか考えられない」と強調。武田良太総務相に責任は及ぶとの認識を示した。

共産党の小池晃書記局長は記者会見で、山田氏の場合、飲食単価が約7万4千円だったとして「何を食べたのか。庶民感情からいって許されざる接待ではないか」と断じた。

国民民主党の玉木雄一郎代表は、武田総務相が「行政がゆがめられた事実は確認されていない」とした国会答弁を疑問視。「通常では考えられない関係だ。第三者を入れた徹底的な調査が不可欠だ」と述べた。〔共同〕

2021年2月22日 20:30