菅義偉首相は22日の衆院予算委員会で、65歳以上の高齢者に対する新型コロナウイルスのワクチン接種を巡り、一部自治体で限定的に試行するとの河野太郎行政改革担当相の発言は事前報告がなかったと明らかにした。「試行は聞いていなかった」と述べ、従来通り4月の接種開始に向け準備を進めると強調。コロナ感染の収束を政府が宣言するのは困難との見方も示した。

 政府は高齢者約3600万人へのワクチン接種を4月に始めるとしている。河野氏は21日、海外からのワクチン供給量が限られるため、見込みより遅れるとの認識を表明。全国一斉ではなく、一部での試行になるとも語っていた。(共同)

毎日新聞 2021/2/22 21:46(最終更新 2/22 21:46)
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