新型コロナウイルスの影響などで昨年前半の米国民の平均寿命は2019年比で1歳、黒人では2・7歳短くなったことが
米疾病対策センター(CDC)の報告書で分かった。

AP通信は、CDC関係者の話として「このような落ち込みは第二次世界大戦中の1940年代以来だ」と伝えており、
世界最多の死者を出した米国でのコロナの深刻さと人種間の被害の不均衡があらためて示された。

18日に公表された報告書によると、昨年1〜6月の米国民全体の平均寿命は77・8歳で、19年は78・8歳だった。

米国でコロナ感染が深刻化したのは昨年3月からで、年後半を含めた昨年全体の平均寿命はさらに悪化する恐れもある。

特に黒人は19年の74・7歳から72歳に悪化。白人と黒人の平均寿命の差は近年縮小していたが、昨年前半は拡大に逆戻りした。
黒人の貧困層が医療を受けにくく、ウイルスにさらされやすい最前線の職場で働いた結果とみられる。

ヒスパニック系も81・8歳から79・9歳に悪化した。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/87582#:~:text=%E6%84%9F%E6%9F%93