2021年02月23日 火曜日

16:14 更新

 完全復旧の目途はたっていません。波によって浸食された無惨な姿になった石川県の「千里浜なぎさドライブウェイ」。地元からは戸惑いの声があがっています。

(リポート)
「日本で唯一車で走れる砂浜。なぎさドライブウェイ。しかしその砂浜が今、海に浸食されています」

 押しよせる波で砂浜が全く見えなくなった、なぎさドライブウェイ。本来なら岸壁から海に向って30メートルほどの砂浜が広がり、大型バスも行き来出るほどでした。

 通れなくなったのは、なぎさドライブウェイのほぼ中央にあたる宝達志水町柳瀬の出入口付近です。

 ドローンで撮影すると広い範囲に波が押し寄せ、道を寸断していることがわかりました。普段と違う光景に地元の人も驚きを隠せません。

地元の人:
「こんなに海近かった?千里浜じゃないみたいだ」

 今回の事態に千里浜近くの商業施設からは戸惑いの声が…。

道の駅千里浜の駅長:
「千里浜の脇にある道の駅としてその名前をつけました」

 施設の名前に千里浜が採用された道の駅です。なぎさドライブウェイの寸断は集客に大きく影響します。

道の駅千里浜の駅長:
「里浜が通れないような日は、お客さんがぐっと少なくなります」

 一方、2月リニューアルオープンしたばかりのこちらの施設も早期復旧を願っています。

千里浜レストハウスの担当者:
「長い距離を車で走れることが千里浜の魅力。それが短くなると楽しみが減ってしまうのではないか」

 なぎさドライブウェイを管理する県によりますと、今回通れなくなった箇所では去年も同様の被害が確認されていたということです。

 県は春先に砂をまくことにしていますが、完全復旧のメドはたっていません。

http://www.ishikawa-tv.com/sp/news/237282