キリンビールは2月22日、オンラインで開催した新ジャンル商品「本麒麟」リニューアル方針説明会で、早期に「本麒麟」で30万KLの大台を達成し、「一番搾り」「のどごし生」に続く、メガブランドを目指すと発表した。

同日、キリンビールの布施孝之社長が明らかにした。布施社長は、「本麒麟は、2018年の発売当初、3年目で10万KLを計画していたが、2018年で10万KLを超えて、以降は想定以上に伸びてきた。当社では、一番搾り、のどごし生が30万KLを超えており、30万KLを超えると世の中で広く知れ渡っているブランドだと認識している。2021年は、28万2000klを計画しており、早期に30万KLのメガブランドを目指す」と述べた。

マーケティング部の永井勝也 ブランドマネージャーは、「本麒麟は、コロナ禍に加速した『家で 安くて うまいビールを飲みたい』ニーズに対し、キリンビール130年の伝統や品質から生まれる本格的なうまさで成長が加速した」と語る。

3年連続でリニューアルをして、毎年、売上を更新しているのは、キリンビールとして初めての商品となる。通常のリニューアルは売り上げ不振のテコ入れだが、本麒麟では、もっともっとうまい商品を作ることで、「使うお金は減らしつつ、家でもうまいビール類を飲みたい」というニーズに応えるリニューアルとなっているという。

リニューアルでは、中味は、大麦増量による麦由来のコク・飲みごたえアップ、良質な苦みが特長のドイツ産ヘルスブルッカーホップ増量によるコクアップを実施。デザインでは、麒麟聖獣のエンブレム強化し、「新」アイコンを採用した。

飲用経験率は40%を超えているが、まだ飲んだことないお客もおり、攻めの圧倒的なうまさへのリニューアルで、さらなる成長を目指す。

具体的なおいしさについて永井ブランドマネージャーは、「呑んだ瞬間にホップの苦みが効いていて、コクを感じる。だけど、後半がラガータイプにあるように、雑味がなくスッと切れて飲み飽きない。口の中に残らないから、もう一杯飲みたくなる。力強いコクと飲みごたえがありながらも飲み飽きない。そこが目指すところであり、ここを追求している。非常に難しいところだが、本麒麟が追及してこだわっている点だ」。

「コクを作るのは麦であり、ホップであり、ここを突き詰めて、材料を増やしていくだけでなくて、仕込みや熟成する過程の中で、しっかり調和して完成するように取り組むことがポイントで、試行錯誤をしながら、毎年、一番ベストなものをリニューアルで提供している」と述べた。
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