電気自動車や蓄電システムは命を救う。

アメリカのテキサス州では大寒波の襲来により、15日から大規模な計画停電が行なわれています。
寒くても暖房がつけられない中、Tesla(テスラ)車のオーナーは車内で温かく夜を過ごし、
また家庭用充電池「Powerwall」を導入した人は、問題なく家の中で寒さを凌げた、とVICEが伝えています。

■「Model 3」が家族を救った
家にはガスも薪もなく、どのように夜を越せば良いのか考えた男性が、「Model 3」に妻と赤ちゃん、そして犬と同乗し、どうにか凍らずに朝を迎えられた…という話がreditに投稿されています。


この寒波の中、エンジンを掛けた車内で暖を取ろうとした人たちが、一酸化炭素中毒で亡くなった事例もあります。
車庫内に停めていたため、排気ガスが充満してしまったのです。ですが電気自動車なら、その危険はありません。

■「Powerwall」で余裕だった人
また設置していた「Powerwall」の蓄電により、29時間分の備えがあったのでこの計画停電でも有り難く過ごせた、という人も投稿しています。


■フォード車に救われた人も
THE DRIVEでは、ハイブリッド車の「Ford F-150」を持っている人が、搭載された7.2kw発電機を使い、延長コードで家の中に電力を供給し3日間を快適に過ごせた話を紹介しています。
本来なら、大工さんが電動工具を使ったり、アウトドアでキャンプ時に利用するものなのですが…
コーヒーメーカーやテレビや冷蔵庫などなど、1日あたり10〜12時間稼働させ、生活家電の大多数を3日間使えたというから驚きです。

ちなみに発電はアイドリング状態だったので、ガソリンが使われたわけですが、それでも余裕でサバイバルできたのでした。

EVは、こうした非常時でも対応できるのが証明された感じですね。
とはいえ今回のように究極の環境下では、いかに充電するか? が鍵ではないかなと思います。
仮に州外に脱出するにしても、どこで充電できるかを計画的に考えないといけませんし…。
今後は、牽引するEVに給電しながら走るキャンピングカーみたいな追加オプションが増えるような気がします。
https://www.gizmodo.jp/2021/02/texas-power-outage.html