預金を引き出せない事態は復旧に向かいつつある(2月28日、都内)
みずほ銀行は1日、一部のATMが正常に稼働せず、預金を引き出せなくなる障害がほぼ復旧したと明らかにした。全国の支店にあるATMの復旧作業は終わり、午前7時以降、すべて稼働している。駅や商業施設など支店外の100カ所以上にあるATMは午前7時時点で未稼働だ。利用を止めていたインターネットバンキングは全取引を再開した。

みずほでは2月28日午前からシステムに障害が生じ、同日夜7時半過ぎの時点で全国に設置している5395台にのぼるATMのうち、過半の2956台で使えない状態となった。1日午前7時の時点で店舗内のATMはすべて復旧し、支店外に置かれたATMの再開も順次進めていくという。

みずほは障害の原因を、定期預金に関するデータを移行する作業で生じた不具合だったとしている。操作中のATMからキャッシュカードや預金通帳が戻らず、店内で足踏みを余儀なくされた利用者も少なくない。影響はネットバンキングにおよび、定期預金の預け入れができない状態にもなっていた。

日本経済新聞 2021年3月1日 7:37 (2021年3月1日 7:39更新)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODF0107V0R00C21A3000000/?n_cid=SNSTW005