ビジネス特集
2021年3月1日 14時44分

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コロナ禍で、ニューヨークを離れる人が増えている。危機感を強めた州知事は、ニューヨークに戻ってきてほしいと呼びかけた。「戻ってきたら一緒に食事に行こう、1杯ごちそうする。私が料理してもいい」。
世界の金融の中心地、そして最先端の文化や芸術を発信する都市として、世界から人々が集まってきたニューヨークで、いま何が起きているのか、取材した。
(アメリカ総局記者 及川利文)





予算9000万円でも買えない? 予算9000万円でも買えない?

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クリストフさん(39)とティファニーさん(30)夫妻

ニューヨークのクイーンズで暮らすクリストフさん(39)とティファニーさん(30)夫妻。共働きで、クリストフさんはIT系の会社に勤め、ティファニーさんは金融関係の仕事をしている。憧れだったニューヨークで暮らし始めて5年になるが、今、隣のニュージャージー州に移り住もうとしている。

2人が転居を考え始めたのは半年以上前。日本円にして9000万円余りの予算を用意し、家を探しているが、今もほしい家を見つけられていないという。その理由を聞くと、驚きの答えが返ってきた。

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「仕事で週末にしか家を見に行けませんが、平日に売りに出された家はすぐに売れてしまいます。残っているのは、予算よりも高いか、損傷が激しい家ばかりです」
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人気の物件はすぐに売れてしまうというのだ。






憧れのニューヨークだったのに…

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休演続くブロードウェイの劇場

2人がニューヨークを離れたいと思うようになったのには、いくつか理由がある。

コロナ禍で今はほぼ毎日、在宅勤務。今後、感染が落ち着いたとしても、会社に行くのは週2日程度だという。会社近くの2LDKの部屋に月々30万円の家賃を払うなら、郊外に庭付きの家を買ったほうがよいと思うようになった。

しかも、感染対策で経済活動が制限され、気軽にレストランで食事をすることもできないし、ブロードウェイのミュージカルを見たいと思っても劇場は休演が続く。もはやニューヨークでの生活を楽しめなくなったと言うのだ。


クリストフさん
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「高い家賃を払ってニューヨークに住む理由はありません。ニューヨークは死んだという記事もたくさん目にします」

     ===== 後略 =====
全文は下記URLで

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