新型コロナウイルスワクチンの住民接種を前に、茨城県と県医師会は8日、ワクチンの特性と接種後の副反応に関する医師向けの研修会をオンラインで開いた。
約500人が参加し、重いアレルギー反応のアナフィラキシーの対処方法などを学んだ。

研修会では県医療統括監の安田貢医師が講演し、冒頭で新型コロナに感染した場合の重症化リスクを紹介。
米国疾病対策センターの資料に基づき、75〜84歳は若年層と比べ、入院治療が必要になる確率は8倍、死亡する確率は230倍高いとした。

その上で安田氏は「高齢者ほどワクチン接種のメリットはある」と強調。
また、呼吸困難や脱毛などの後遺症も報告されており「若いから感染しても大丈夫というのは誤解」と接種を呼び掛けた。

ワクチンの効果についても海外での報告例を示し、重症化予防は98.9%、発症予防は95.8%だったと説明。
副反応対策では、アドレナリン投与などのアナフィラキシーの治療を解説した上で、早期に多くの人に接種するためには
「正しい情報の発信や会場の安全管理など、安全な体制整備が大前提」と述べた。
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