なじみ深い車両が姿を消します。JR男鹿線や五能線を走るディーゼル車両がまもなく引退します。地元の人や鉄道ファンが別れを惜しんでいます。

男鹿線の沿線には、引退を間近に控える列車の雄姿をカメラに収めようと、地元住民や全国の鉄道ファンが連日集まっています。「船越水道」は鉄橋を渡る列車がきれいに収められる人気スポットで、全国的にも珍しい5両編成のディーゼル車両を撮影できます。

「うちの地元も走っていたのでそれがもう10年以上前になくなったんですよ。それがここではまだ走っていたので、撮りに来たんですけど」
「やっぱり今まで40年間見て、乗ったりしておるんで、さみしくなりますね、はい」

1977年、国鉄時代に導入されたキハ40系48系は、軽油を燃料として動くディーゼル車です。クリーム色の車体に緑のラインが入ったデザインで、県内では男鹿線や五能線を40年以上に渡り走ってきました。老朽化に伴い13日のダイヤ改正以降、キハは定期列車としての役目を終えます。

男鹿線では、全ての定期列車が2017年から導入している蓄電池電車アキュムになります。アキュムは充電した電力で動き、風力発電の電力が活用されるなど環境に配慮した電車です。

これまでの活躍に感謝し、ありがとうのメッセージと車両の絵が描かれたオリジナルヘッドマークをつけたキハが運行しています。

地元の人はさびしさを覚える一方で、生活が便利になると次の電車に期待を寄せています。
「高校生のころからどうしても足となる男鹿線で、汽車に乗って、秋田に買い物に行くという感じだった」「アキュムになると早くなるから良い。あとは音が静かで環境規制があるなかでは良いと思う」

地元住民の生活を支えてきたキハは、12日にラストランを迎えます。

3/10(水) 20:23
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20210310-00010003-aab-l05

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