16日午前10時40分ごろ、公益財団法人「核物質管理センター」(東京)の六ケ所保障措置分析所(青森県六ケ所村)で、作業員が容器から煙が出ているのを見つけた。
約3時間半後に鎮火が確認されたが、消火に当たった職員2人のうち1人の顔などにプルトニウムが付着、もう1人の帽子にも付いた。同センターによると、微量だったためすぐに拭き取り、
健康状態に問題はないという。周辺への影響もないとしている。

分析所は日本原燃の使用済み核燃料再処理工場内にあり、原燃が核物質を平和利用の目的以外で扱っていないかなどを査察する。

出火を見つけた際、作業員は放射性物質を密閉状態で扱うことができる設備「グローブボックス」(高さ約1メートル、幅約1・5メートル)に手を差し入れ、
ウランとプルトニウムの混合溶液を分析する作業の準備中だった。ボックス内にあったビニール製の容器から煙が出ており、119番した。

容器内に可燃物があったとみて、同センターや地元消防が詳しい出火原因を調べている。県や村はセンターに説明を求めている。(共同)
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