原発事故が起きると新型コロナの影響で人が密集する避難所への避難ができず、生命に深刻な被害を受ける恐れがあるとして、福井など4府県の住民6人が福井県にある関西電力の美浜、高浜、大飯の3原発の運転差し止めを求めた仮処分で、大阪地裁(内藤裕之裁判長)は17日、申し立てを退ける決定をした。

 申立書によると、対象は稼働中や定期検査で停止中の美浜原発3号機、高浜原発1〜4号機と大飯原発3、4号機。住民側は、感染拡大を防ぐため密閉空間、密集場所、密接場面の「3密」を避ける必要があり、原発事故が発生した場合に多くの人が集まる避難所に避難したりするのは不可能だと主張した。

共同通信 2021/3/17 13:51 (JST)3/17 14:34 (JST)updated
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