演出を理由とした性差別や作品への不合理な批判など深刻なパワハラやセクハラが、美術や演劇、映像といった創作の現場で横行する実態が24日、業界で働く人らへの調査で明らかになった。1195人が被害を訴え、多くが女性や若手、フリーランスだった。関係者は「仕事を得るため、不当な扱いにも声を上げにくい」と改善を訴えている。

 表現の現場でのハラスメントに焦点を当てた同様の調査は珍しく、従来、明るみに出にくかった業界の体質が浮かび上がった。調査は昨年12月〜今年1月、美術作家らでつくる「表現の現場調査団」が実施。アニメから古典芸能まで、幅広い分野の1449人が応じた。

共同通信 2021/3/24 11:54 (JST)
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