宮城県内で新型コロナウイルスの感染が急拡大し、人口10万当たりの感染者数は全国で下位だが、
累計感染者数に占める死者の割合は低水準を維持する。

県内の死亡率は0・57%と、死者ゼロの島根県を除くと実質1位の低さ。
県は医療従事者の尽力や独自の医療体制が要因とみる。

県が22日現在でまとめた主な都道府県のコロナの死亡率などは表の通り。
県内の死者は計27人(うち仙台市12人)で、大半が70〜90代の高齢者。

10万人当たりの感染者数は全国31位だが、累計感染者の死亡率は東北で最も低い。

県の担当者は「明確な理由は分からない」としながらも、
「(感染者の入院・療養先を決める)医療調整本部の円滑なトリアージで、重症化させない適切な治療に結びついているのではないか」と話す。

軽症者らが療養するホテルでも、胸部X線や血液検査を必要に応じて実施。容体の急変を早期発見し、入院や外来診療に結び付けた例もあったという。

村井嘉浩知事は21日の対策本部会議で「県は感染者数に対して死者が少ない。医療従事者の皆さんのおかげだ」と謝辞を述べた。
https://kahoku.news/articles/20210324khn000003.html

主な都道府県の新型コロナの死亡率
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