愛知県の大村秀章知事のリコール(解職請求)を巡る不正署名問題で、
リコール運動の中心だった活動団体の旧事務所(名古屋市)に二十四日、捜査のメスが入った。
リコール運動の趣旨に賛同し、寄付金や署名集めに奔走した人たちは「誰が何のためにやったのか、早く明らかにして」と全容解明を待ち望んだ。

 「どこにウソがあったのか、すべて暴いて」。旧事務所への家宅捜索を知り、県内在住の主婦が声を震わせた。

この女性は家族分も含めて計十八万円を活動団体に寄付。「リコールを成功させたい、力になりたい一心だった」と振り返る。
 大村知事が実行委員会会長を務めた国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」で、
昭和天皇の肖像を含む版画が燃える映像作品が展示され「人が人の画像を燃やすのはおかしい」とリコールに協力。

 県外から応援に駆けつけた人への飲食費やマイクなどの備品購入、交通費なども自費で負担し、寄付と合わせ計百五十万円を運動のために使った。
署名集めに駆け回り、体重は五、六キロ減ったという。しかし、疑惑が発覚した今は「本当にばかばかしいことをしてしま...

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