接待飲食が増加要因か 新型コロナ、山形と寒河江


新型コロナウイルスの感染者数が急激に増加し、山形市に続いて27日、寒河江市に県独自の緊急事態が宣言された。
ともに飲食店が関係する事例が複数確認され、感染経路不明が1割強に上る。

市中感染の懸念も広がり、県と両市は飲食店への営業時間短縮の要請を通じて拡大を防ぐ構えだ。

26日までの直近1週間でみると、人口10万人当たりの新規感染者数は寒河江市が51.22人、山形市は41.20人。
宮城県38.38人、東京都16.61人を大きく上回る。感染経路不明者の割合は山形市14.6%、寒河江市19.0%。

27日は県全体で過去2番目に多い45人の感染が判明し、山形市が4人、寒河江市は3人が過去事例との関連を調査中となっている。

27日の県危機対策本部会議では山形、寒河江両市の増加要因として若い世代、接待を伴う飲食店での感染が指摘された。
寒河江市は従業員からではなく、2次会・3次会利用で客から客へと感染したとみられる。

山形市はクラスター(感染者集団)の飲食店関係で今後も新規感染者が出ると予測された。
また首都圏や近隣県経由のクラスターが山形市内で発生し、寒河江市に広がった可能性も浮上している。
https://www.yamagata-np.jp/news/202103/28/kj_2021032800565.php