中国新聞 4/1(木) 14:43

河井克行被告の氏名標が倒れたまま、辞職が許可された衆院本会議
 2019年7月の参院選広島選挙区を巡る大規模買収事件で公選法違反罪に問われている元法相の河井克行被告(58)=衆院広島3区、自民党を離党=が1日、議員辞職した。先月25日、大島理森衆院議長宛てに辞職願を提出しており、1日午後の衆院本会議で許可された。

 衆院議員の任期満了が10月21日のため、広島3区の補欠選挙は行われず、次の衆院選に統合される。

 克行被告は先月23日、東京地裁での被告人質問で無罪主張を一転させ、起訴内容の大半について買収の意図を認めた上で議員辞職する考えを示した。25日に辞職願を提出した際、「皆さまの信頼を裏切ったことは万死に値すると考える。お金で人の心を『買える』と考えた自らの品性の下劣さに恥じ入るばかりだ」などとするコメントを出した。

 この日、克行被告は国会に姿を見せなかった。

 自民党の「政治とカネ」の問題による議員辞職は菅義偉首相の就任後、吉川貴盛元農相(70)、克行被告の妻の案里元参院議員(47)=有罪確定、当選無効=に続き3人目。

中国新聞社
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