兵庫県宝塚市立小学校で、教職員6人が特定の男児の授業中の様子などを無断撮影していたことが、市教育委員会への取材でわかった。

 6人は「指導のため」と説明したが、児童はその後不登校になったという。市教委は「不適切な行為」として経緯を調査し、関係者の処分を検討している。

 市教委などによると、6人は2019年以降、授業中や休み時間に、特定の男児の様子をスマートフォンやデジタルカメラで撮影。その画像を学校のパソコンの共有フォルダーで保存していたという。

教職員らは市教委の調査に「男児が授業中に問題行動をすることがあり、カメラを向けるとおさまることがあった。行動を記録して指導に使うつもりだった」などと説明。当初は男児にカメラを向けるだけだったが、その後実際に撮影するようになったという。

 市教委が画像の一部を確認したところ、問題行動をしていない日常の写真も含まれていた。画像の外部への流出は確認されていない。

 昨年11月、男児から話を聞いた保護者が学校に問い合わせ、校長らが把握。校長は謝罪したが、男児はその後不登校になったという。

 市教委は「写真撮影がどうしても必要なら、保護者の理解を得るべきだった。信頼関係を損ねており、問題がある」としている。
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