※朝日新聞

 【高知】高知と愛媛の県境にある日本一長い校名の小学校がこの春、3年ぶりに新入生を迎えた。

 桜は桜になっていたが、8日の入学式では「かわいい1年生が入ってきた。仲良くしよう」と児童たちは歓迎した。

 この小学校は愛媛県愛南町にある「高知県宿毛市 愛媛県南宇和郡愛南町 篠山小中学校組合立篠山小学校」。校区が両県にまたがり、全校児童9人は愛南町と宿毛市から通学している。全員が女子。19、20年度の新入生はいなかった。

 この日入学したのは、愛南町の岡崎結愛ちゃん(6)。結愛ちゃんはポニーテールの髪で式に臨み、緊張した表情で校長先生のあいさつや先輩の歌う校歌を聴いた。3人姉妹の末っ子で、姉2人もこの学校に通う。

 式の後、教室で上級生から「待ってたよ。結愛ちゃん。入学おめでとう」と歓迎を受けた。

 結愛ちゃんは「学校は楽しそう、体育を頑張る」と話した。長い学校名について、「覚えられるかな?」と尋ねられると、「むずかしい」とほほ笑んだ。

 長い校名の由来は、約70年前、県境をまたいで交流が盛んだった宿毛市と愛南町が、学校組合を作り、小学校と中学校を建設した経緯がある。併設する中学校も日本一長い校名で知られ、この日4人が入学した。(笠原雅俊)

2021年4月9日 11時52分
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