0001影のたけし軍団 ★
2021/04/12(月) 18:52:57.40ID:uvAu/dRE9ワクチンの供給に支障が生じないことが前提だが、年央までに事態が好転する兆しが出てきた。
英アストラゼネカ製ワクチンの安全性を巡る懸念など、足かせとなる要因はなお残る。
だが、社会的および政治的な圧力が強まる中で、欧州の政策担当者やアナリストからは、
夏には潮目が変わるとの慎重ながらも楽観的な見方が出ている。
ワクチンメーカーも生産を加速させており、秋までには経済再開を実現できるだけの十分な量を供給できると話している。
専門家の分析では、7月下旬までにEUの成人の50％以上がワクチンを接種すれば、正常化への道が開けると推定されている。
ただこれは、複数のメーカーからの供給が途絶えることなく、当初接種ペースを遅らせていた物流や行政手続きなどの制約を克服できるかにかかっている。
EUは4-6月期に3億6000万回分のワクチンを受け取る予定で、1-3月期の1億0700万回からは大幅改善となる。
増加分のほとんどは、米ファイザーと独ビオンテックが共同開発したワクチンで、EUで投与されるワクチンは両社製のものが主流になりつつある。
同ワクチンの供給量は1-3月期の約6800万回分から4-6月期に2億回分に増える見通しだ。
EUのワクチン戦略責任者、ティエリー・ブルトン欧州委員（域内市場担当）は8日、ソーシャルメディアへの投稿で「生産能力は急ピッチで増強されている」と述べた。
EUのワクチン生産量は毎月、倍以上のペースで拡大しているとし、ロックダウン（都市封鎖）の終了が見えてきたとの認識を示した。
「現在はまだ『正常』には程遠いと言わざるを得ないが、近く一定の正常化が実現できると確信している」
英国の事例は、ぜい弱な層にワクチンを迅速に投与することで、いかに死者や入院患者を減らし、経済再開に道筋をつけることができるのかを裏付けた。
英政府は4月から6月にかけて、段階的に制限措置を解除していく方針だ。
だが、再びロックダウンの導入を余儀なくされている欧州諸国にとって、経済再開の実感はまだ程遠いだろう。
フランスは3度目となる全土での封鎖措置を開始したほか、ドイツも同様の措置を検討している。
EUを覆う憂鬱（ゆううつ）も、終わりが視界に入りつつある。ユーラシアグループのムジタバ・ラーマン氏は
「EU内の目を見張るワクチン増産が追い風となり、EUと英国の差は縮まる」との見方を示す。
「ワクチンの普及により、英国で政治的なムードが急激に変化したように、EUもそうなるだろう。とにかく誰もが正常化しか頭にない」
エコノミストは、EU経済が今年下期に力強い回復を遂げると予想している。欧州の経済指標は総じて製造業の持ち直しを示しているほか、
サービス業も多くが、コロナによる営業制限措置と共存していく方策を見いだしている。
欧州経済に対する打撃は、現在営業が禁止もしくは厳しく制限されている観光業や飲食業などにますます集中している。
だが、家計収入は健全な水準にあり、娯楽へのペントアップ（繰り越し）需要が積み上がっていることを踏まえると、
こうした痛みの最も大きかった業種でさえ、夏後半までには復活する可能性がある。
EU当局者は、夏の終わりまでに集団免疫の獲得を目指している。一部では楽観的すぎるとの指摘も出ているが、
専門家は成人人口の半分がワクチンを接種できれば、コロナによる死者を十分に減らし、経済再開が可能になるとの見方を示している。
キャピタル・エコノミクスのチーフエコノミスト（欧州）、アンドリュー・ケニンガム氏は
「英国の事例を踏まえると、成人の接種率が50％程度に達することが、政府が不安なく制限解除をできる基準になる」と話す。
各国の状況やワクチン接種のペース、感染動向にもよるが、7月から9月にかけて段階的な経済再開に向かうと同氏は予想している。
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