政府は13日、東京電力福島第一原発の処理水について、海洋放出することを正式に決めました。実際に放出が始まるのは約2年後です。福島第一原発の廃炉作業において節目になるこの日の動きを、タイムラインで詳報します。

12:30
経産相と福島県知事会談 わずか6分で終了
 梶山弘志経産相が福島県庁を訪れ、内堀雅雄知事と会談した。梶山氏は、政府として東京電力福島第一原発の処理水を海洋放出する方針を決めたことを伝え、「重大な決断でありますけれども、福島の復興を前に進めるためには不可欠なものだと考えております」と理解を求めた。

 また、梶山氏は政府として風評対策に万全を期すとも強調。「これまでの皆様の復興に向けた努力が決して台無しにならないよう、徹底した風評対策に取り組んでいく」などと述べた。また、政府として、処理水の放出前に確認することや、放出後のモニタリングにIAEAや地元自治体など第三者による監視体制をつくることで、信頼確保に努めるとした。

 これに対し、内堀知事は「処理水の問題は福島県の復興にとって重く、困難な課題であります。県として、この基本方針について今後精査を行い、改めて意見を述べさせていただきます」とだけ述べ、会談は6分で終了した。

12:00
福島で市民団体が抗議「反対の声に耳を」
 福島市の福島県庁前では約50人が集まり、「汚染水を海に流すな」などと書いた横断幕やプラカードを掲げ、政府の処理水の海洋放出の方針決定に抗議の声を上げた。

 県庁では梶山弘志経産相と内堀雅雄知事が会談する予定で、抗議活動は海洋放出に反対する県民でつくる団体「これ以上海を汚すな!市民会議」が主催し、主婦や会社員、農業関係者などが集まった。


 福島県三春町から参加した武藤類子さん(67)は「海洋放出は、被災者が原発事故で受けた苦しみを助長するもの。国や県は、漁業者や県民の反対する声に耳を傾けるべきだ」と訴えた。

 抗議の前には、県知事宛てに県として国の海洋放出決定に反対するよう求める要請書を出し、県議会の各会派への要請行動もした。

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朝日新聞 2021年4月13日 13時38分
https://www.asahi.com/articles/ASP4D7SRLP4DULFA028.html?iref=comtop_7_02