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元來、對日包圍陣の提唱は、イギリス側から口火を切られたもので、その具体的な動きは、
本年2月15日、ワシントンでハリファックス英大使、ケーシー濠公使、ロードン蘭公使の密議となり、
16日にはシンガポールの入口にまづ機雷敷設の發表を行った。
ポッパム大将は蘭印から濠洲へ飛んだ。

イギリス本国からの訓電を受けたポッパム大将は
まづフィリッピンのマニラに飛んでアメリカアジヤ艦隊司令長官ハート大将と會見、
ここに日本の南進に對抗するための意見が一致したので、香港に赴き、
ヤング總督等イギリス極東政治首腦と協議を行ひ、
ついで、蔣介石と脈絡を通ずる唯一の陸路ビルマ・ルートの視察を行ひ、
かくして南方共榮圏の包圍陣型のアウトラインは、彼の胸中に組立てられたのである。