茨城県警は16日、水戸市内で2月に飲酒運転で事故を起こしたとして神栖署刑事課の男性巡査部長(25)を道路交通法違反(酒気帯び運転)容疑で水戸地検に書類送検し、停職6月の懲戒処分とした。巡査部長は同日付で依願退職した。

 送検容疑は2月13日午前4時50分ごろ、水戸市内で酒気を帯びたまま乗用車を運転し、電柱に衝突する事故を起こしたとしている。県警監察室によると、巡査部長は前日午後8時半ごろから、友人ら4人と居酒屋4軒でビールなどを飲んだ。「代行車を呼ぶのが面倒になった」と話しているという。県警は同乗した別の公務員1人も同じ容疑で送検した。

 事故後の調査で、巡査部長が2017年10月から、事件関連の証拠書類など数十点を上司の決裁を受けずに放置していたことも発覚したが、県警は「捜査に支障は無かった」として刑事処分は見送った。県警の青柳信明首席監察官は「再発防止をはかり、信頼回復に努める」とコメントを出した。

2021年4月17日 毎日新聞
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