イタリア政府は21日、新型コロナウイルスのワクチン接種や検査での陰性を証明する「グリーンパス」を発行すると発表した。
26日から有効で、携帯していれば行動制限が厳しい地域にも移動できるようになる。

国内の感染者が徐々に減少しており、規制も段階的に緩和する。

パスはワクチンを接種した人や、感染後に回復した人を対象に発行する。
有効期間は6カ月間。他の欧州連合(EU)加盟国が発行したパスも同様の効力を認める。

PCR検査などで陰性になった人向けのパスは48時間有効にする。

イタリアではミラノがある北部ロンバルディア州など多くの州で、厳しい外出規制を導入している。
パスを持参すれば州間の移動も認める。

他地域での観光や買い物が楽しめるようになり、経済活動を後押しする。
虚偽の申告をしてパスを取得すれば、厳しい罰則が科される可能性がある。

イタリアの1日あたりの新規感染者は約1万4000人。
依然高水準だが、感染の「第3波」だった3月中旬のピークからは半分程度にまで減っている。

26日からは一部の地域で、飲食店での屋外営業を認めるほか、映画館や劇場も再開する。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR22A660S1A420C2000000/#:~:text=%E9%A3%B2%E9%A3%9F