東京都の小池百合子知事は23日、新型コロナウイルスの感染拡大防止対策として都が25日から緊急事態宣言の対象となったことを受け、記者会見した。記者から「危機管理の観点から、感染状況を踏まえ五輪開催を見送るという選択肢はあるのか」と問われた小池知事は「安全でそして安心な2020大会を開催するということを目標に、東京都においては20年間準備してきた。1年間の延期と言う極めてまれなケースだが、安全安心な大会を開催するということについては東京都の方針は変わっていない」と述べた。

 小池知事は「東京都として、安全安心な大会を確保していくというのが私どもの役目。そのために、さまざまなコロナ対策を前提としながら準備を進めているところ」とも続けた。

 菅義偉首相も同日の記者会見で「IOC(国際オリンピック委員会)は東京大会を開催することをすでに決定している。そのことは各国のオリンピック委員会とも確認している。政府としては東京都、組織委員会、IOC、しっかり連携をとって安心安全の大会にすることができるよう対策をしっかり講じていきたい