軽井沢の「トンボの湯」 湯船に浮かべたリンゴを活用
2021/04/21 15:02 長野県 社会 主要
 軽井沢町の温泉施設「星野温泉トンボの湯」は、秋恒例の催し「りんご湯」で湯船に浮かべたリンゴから作った堆肥を26日、一般の人に無料で配布する。ごみ減量や再資源化の取り組みと併せ、住民とのつながりを深めるきっかけにしたいと、配布を目指して堆肥化に初めて取り組んだ。
 トンボの湯は2008年から毎年、傷などがあり加工用となるリンゴを東信地方の農家から譲り受け、りんご湯に利用。その後、近隣の牧場に運び、生ごみとして土に戻してきた。
 昨秋は、小諸市の野元勝也さん(40)が生産したリンゴを中心に1200個を農家からもらった。湯船で使用後に約200個をカットしてコンポストに入れ、落ち葉や培養土、水と一緒に、昨年10月下旬から約5カ月間寝かせた。水を足したり、かき混ぜて空気を含ませたりする作業を繰り返し、「ふかふかな土」が完成。「りんご土(つち)」と名付けた。
 担当したスタッフの田畑奈津子さん(38)は「種などを取り除くのが大変だったが、いい堆肥ができた。一部を次の堆肥作りに使い、息長く続けたい」。出来上がった堆肥約180キロのうち、1袋300グラム入りで200袋を無料配布。26日午前10時から、トンボの湯の受付で配る。問い合わせ

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トンボの湯が無料配布する袋入りの堆肥。左のコンポストで堆肥を寝かせた