《弁護人の質問内容は、飯塚被告の健康状況に移る》

 弁護人「車いすは普段から使っているのか」

 飯塚被告「いえ、使っておりません」

 弁護人「なぜ今日は車いすなのか」

 飯塚被告「昨年秋から非常に足のふらつきが大きくなりました。歩行器を使えばゆっくり歩けますが、裁判所の勧めもあって車いすにしました」

 弁護人「つえをついて歩くことは」

 飯塚被告「あります」

 弁護人「いつから」

 飯塚被告「2018年の春ごろです」

 弁護人「なぜですか」

 飯塚被告「つまずいて転んだことがあり、安全のために使い始めました」

 弁護人「足がふらつくのはどんな姿勢のときか」

 飯塚被告「椅子から立ち上がったときと、歩くときです」

 弁護人「医師の診察を受けたのは」

 飯塚被告「2017年の夏ごろです」

 弁護人「診断は」

 飯塚被告「原因が分からず、確定診断は出ませんでした」

 弁護人「病気の可能性として言われたことは」

 飯塚被告「ずっと後になって、パーキンソン症候群の可能性があると言われました」

 《飯塚被告は、パーキンソン症候群とパーキンソン病の違いについて、理路整然と説明を始めた。事故当時も「つえを使えば自力で歩けた」と話し、車の運転にも問題はなかったと主張したが、最後に免許の更新をした時期を問われると、「2029年の…」と口にし、再度確認される場面もあった》=(2)に続く
https://news.yahoo.co.jp/articles/634c304d9886538a3ffa1317c5401e170ece2c08