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根拠となる報道:
2021/4/19
 サウジとイラン直接協議か=イラク仲介―英紙
 英紙フィナンシャル・タイムズは18日、サウジアラビアとイランの高官が今月9日にイラクの首都バグダッドで直接協議したと伝え、サウジと
 イランは2016年の断交後は対立を続けるが、協議はイラクのカディミ首相が仲介し、サウジからは情報機関高官が出席し、イランが後ろ盾と
 なっているイエメン武装組織フーシ派による対サウジ攻撃などが話し合われ、雰囲気は「前向きだった」とされ、来週以降も行われるとの事。

2021/2/28
 サウジ皇太子、カショギ記者殺害を承認 米が報告書
 米国の情報機関を統括する国家情報長官室は26日、2018年に起きたサウジアラビア人記者ジャマル・カショギ氏殺害事件について、サウジのム
 ハンマド皇太子がカショギ氏の「拘束もしくは殺害する作戦を承認した」とする報告書を公表したが、カショギ氏は18年、トルコ・イスタンブ
 ールのサウジ領事館で殺害。生前は、米紙ワシントン・ポストにサウジ政権に批判的な論説を寄稿していたが、バイデン政権は、同報告書の公
 表を拒否していたトランプ前政権の路線から一転し、公表に踏み切り、米・サウジ関係再調整に向けたコミットメントを明示したとの事。
 国家情報長官室の報告書は、ムハンマド皇太子が意思決定権を握っていたことなどを踏まえ、「カショギ氏をトルコのイスタンブールで拘束、
 もしくは殺害する計画をムハンマド皇太子が承認したと認識している」とし、「ムハンマド皇太子は2017年以降、サウジの情報機関を完全に掌
 握していた。こうした状況下は、ムハンマド皇太子の承認なくしてサウジ当局者がこのような活動を実施できる可能性は極めて低い」とし、米
 政府はムハンマド皇太子本人に対する制裁措置は見送ったものの、情報機関の副長官を務めたアフメド・アル・アシリ氏と、警備隊のラピッド
 ・インターベンション・フォース(RIF)に対する制裁を発動させ、国家情報長官室は報告書で、RIFがカショギ氏の殺害に関与したとして名指
 ししているとの事。このほか、国家による国外のジャーナリストや反体制活動家に対する行動を標的とした新たな措置の下で、サウジ国籍76人
 を対象にビザ(査証)制限を実施するとの事。

2021/3/19
 プーチン氏、バイデン氏に公開会談提案 「人殺し」発言受け
 ロシアのプーチン大統領は18日、米国のバイデン大統領に19日か22日に公開オンライン会談の実施を提案したが、バイデン大統領は前日、プーチ
 ン氏は人殺しだと思うと述べており、米ロ関係は冷え込んでいるが、米ホワイトハウスのサキ報道官は、バイデン大統領は自身の発言で事態がエ
 スカレートしたことを後悔していないと述べたとの事。
 プーチン氏は、バイデン氏の発言が偽善的だと示唆し、全ての国家が「血なまぐさい問題」と闘わなければならないと述べ、バイデン大統領は自
 分自身が罪を犯していることでロシア側を非難しているとも話し、プーチン氏は、米国との2国間関係のほか、地域紛争などの問題について協議
 する用意があると表明。ロシアと米国は関係を保全する必要があるとし、外務省に会談設定の準備を要請。

2021/4/25
 アルメニア人迫害は「虐殺」=米大統領認定、トルコは反発
 バイデン米大統領は24日、第1次大戦当時のオスマン帝国で起きたとされるアルメニア人迫害を「ジェノサイド(集団虐殺)」と認定したが、
 帝国の後継国家トルコはジェノサイドを否定しており、声明に強く反発。共に北大西洋条約機構(NATO)加盟国でもある米トルコ関係の緊張は、
 避けられないとみられるとの事。
 バイデンは24日の「アルメニア人追悼記念日」に合わせて出した声明に「オスマン帝国時代のアルメニア人ジェノサイドで失われたすべての命
 を忘れない」と明記。居住地を追われ米国など全世界へ渡ったアルメニア人への敬意を示すとともに、「誰かを責めるためではなく、こうした
 出来事が繰り返されないことを確かなものにするため、痛みを直視し、歴史を認識する」と記したが、声明に対し、トルコ政府は「完全に拒否
 する」(チャブシオール外相)と反発。駐トルコ米大使を外務省に呼んで抗議。