インド由来の新型コロナウイルス変異株が、英国株に続く「脅威」となると専門家が危ぶんでいる。
日本人に多い白血球の型による免疫が効きにくくなると指摘されるからだ。インド株は既に空港検疫だけでなく、東京都内で見つかっている。
感染力は英国株を上回るという報告もあり、政府は警戒を強める。

インド株には「L452R」と「E484Q」という2つの特徴的な変異がみられる。
東京大や熊本大などの研究チーム「G2P―Japan」は4月、L452R変異は、日本人の6割が持つ白血球の型
「HLA(ヒト白血球抗原)―A24」がつくる免疫細胞から逃れる能力があるという実験結果を発表した。
これは、6割の日本人がインド株に対して免疫低下の可能性があることを意味する。研究チームによる別の実験では、
L452R変異が人の細胞とくっつきやすく、感染力が高いことが分かったという。
L452R変異は、米カリフォルニア州から全米に広がった変異株からも見つかっている。研究チームは「HLA―A24は東アジア人に多く、
カリフォルニア州は米国で最もアジア人が多い。L452R変異はアジア人の免疫から逃れるために発現したとも仮定できる」と指摘する。

インドのニュースサイト「プリント」の報道によると、同国ではインド株が英国株を凌駕し、置き換わりが起きたという。
日本では関西圏で英国株による感染再拡大が起き、首都圏にも広がっている。インド株が英国株の感染力を上回れば、
今後、国内でも拡大する可能性が出てくる。
政府は28日、インドからの入国者の水際対策を強化した。だが、現在行われている変異株PCR検査は、
英国株などが持つ「N501Y」変異しか検出できない。インド株を見分けるには、結果判明まで1〜2週間かかるゲノム(全遺伝情報)解析が必要で、
感染実態を把握するためにも、感染研はインド株を検出できるPCR検査の導入を検討中だ。
研究チームを主催する東大医科学研究所の佐藤佳准教授は「日本はこれまで、欧米に比べて感染者数や死者は少なかったが、
L452R変異が脅威となる可能性がある」と話し、徹底した調査を求めている。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/101453

前スレ
http://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1619822675/